稲生物怪録
稲生物怪録とは、三次藩藩士の稲生平太郎(当時16)が体験した怪異のお話です。
肝試しで比熊山に登った平太郎少年。
それから30日間にわたって、平太郎をさまざまな怪異が襲います。
しかし平太郎はそれに屈せず、最後には妖怪側が降参。
総大将の魔王「山ン本五郎左衛門」が平太郎に木槌をプレゼントしていく。というお話。
要約してしまうとまあそんなもんなんですが、
・怪異のバリエーションが豊か(けっこうシュール)
・それに対する平太郎のスルースキルがすんごい
・「魔王」ってなんかかっこよくない?!
・実際にあったお話 として、伝わっている
・・・と、妖怪ファンを魅了してやまないのです。
そんな稲生物怪録の舞台、広島県三次市。
実話として伝わっているだけあって、平太郎の足跡がたくさん残っています。
稲生武太夫の碑
怪異の舞台となった屋敷があった場所に、石碑が建っています。
(平太郎というのは幼名で、名を武太夫といいます。)
屋敷自体は残っておらず、現在は法務局の建物が建っています。
この場所で、あの怪異が起こったと思うと・・・興奮しちゃいますね!